ダイアモンドのプリンセス

上の前歯が抜けてから、少し遠ざかっていたモデル業。母の友人スタイリストにどうしてもと頼まれて、学校終わってからすぐにチャイワンのスタジオへ急ぐ母娘。

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今回は、「サイコロジー(心理学」というタイトルの月刊誌のカバーガール(表紙)。友人のアイディアは、大人用のデザイナーブランドの高級品を小さな子供に着せるというもので、コート、ブーツ、バッグは全てプラダ。装飾品は全てダイアモンド。それも大粒の! ダイアをちりばめた指輪の中にはくるくる回転する時計(タイムピース)が埋め込んである。

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Piagetとかシャネルのジュエリーで、値段を聞いて母はびっくり。指輪は訳700万円、ブレスレッドは千5百万円、そして撮影では冠のように使ったネックレスは、3千万円也。もちろん7歳児には理解できない値段だけど、やっぱり女の子、きらきら光る宝石をつけて、お姫様気分の娘。

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プロが撮る写真は次々とデジタル画面に映し出され、そこに雑誌のレイアウトを重ねると、あっという間に表紙が決まった。一番右のショット。さすがプロ。

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相手役の男の子は、ダイアでできた大きな花のブローチをうっかり落っことした! でも運良く彩のロングヘアにひっかかり、ぎりぎりセーフ! 黒の手袋をして宝石トレイを抱えていたブランド会社の人々のため息が一斉に聞こえた。そりゃそうだわな。

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人間の物欲、購買欲、そして桁外れの購買力(例えば今の中国大陸の成金たちやバブル前の日本人)って、こうした子供じみたところがあるよな~、と思ってるうちに撮影が終わった。

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