香港での日々のあれこれを忘れないように書き綴っている、娘と母の成長日記、
読んでくれてどうもありがとうございます。
日にちが遡りますが、香港日本人補習校5周年記念式典とお祭り、
そして、去年私が作曲した校歌大合唱のことを。
生徒たちが準備したお祭りの、屋台や工作、その他のお楽しみブースが両脇に並ぶ、
ヤウマティのYMCAの体育館に、幼稚部から小学部、国語科、継承科、中学部までの
全生徒が一同に会し、大勢の父兄と来賓の方々がお祝いに来てくれました。
お祝いのスピーチの一番手は、在香港日本国総領事の松田邦紀大使。
去年10月に就任されたというこの方のお話が、(こういう場ではめずらしく、
といった方がいいほど、)とても印象に残っています。
まず、大きな体育館の床の上に、学年別に座る大勢の子供たちを見回して、
同じことをこれだけ幅広く違う歳の皆さんにお話しても、うまく伝わらないかもしれないから、
と前置きして、まず幼稚部と小学校低学年の子供たちに向けて、
「おじさんからたった一つのお願いがあります」と、ゆっくりと語りかけました。
「それは、規則正しい生活をしていくこと。 朝決まった時間に起きて、
ご飯を食べ、学校に行き、決まった時間にそれぞれのことをして、
時間がきたら寝る。 そういうきちんとした生活のリズムを身につけてください。」
次に小学中学年生たちの方を向き、「君たちへの、おじさんからのたった一つのお願いは、」
「何でも気兼ねなく話せるいい友達を、最低10人は作ってください。」でした。
そして最後に、小学高学年生と中学生の子供たちに向かってのお願い。
それは、「将来どんなことをしたいか、どんな人になりたいか、そしてそれを実現するには
どんなことを勉強すればいいか、ということを、少しずつでいいからいろんな時に
いろんな場所で、考え始めてみてください。」というものでした。
「伝えたい」そして「伝えよう」という気持ちが伝わってくる、聞く側の人たちの心に
寄り添って話す、そんな素敵なスピーチを、総領事から聞けるとは思っていませんでした。
やさしく分かりやすい言葉で、子供たちの顔を見ながら、それぞれのグループに
一つだけのお願い事をゆっくり話したので、この(ドラマーの)脳味噌にもちゃんと届き、
そしてひと月以上たった今でも内容を覚えていられたんだと思います。
私にしては珍しいこと?(笑)
その後、数名の来賓の(通常の)スピーチが続き、子供たちが眠そうな顔をしているところへ
真っ赤な法被を着て登場したのが、このわたくし。
手拍子のコール&リスポンスで子供たちを活気付け、発声もさせてから、
去年作曲し、学校の皆で練りに練って出来上がった校歌を、
元気に大きな声で皆に歌ってもらいました。
下は、校歌のYoutubeビデオです。
(これも私の出したアイディアで、)生徒たちに歌詞と合った絵を描いてもらい、
適当なものを選び、スライドショーとしてYoutubeビデオに入れることで、
生徒たちの手作り度とオーナーシップを高める、という狙いです。
式典の会場の壁には、これらの絵が展示されました。
うちの11歳児が描いたのは、1:56あたりに出てくる、お相撲さんが地球を担いでいる絵です。
有志生徒たちによる、ピーターのスタジオでのレコーディングにも参加しました。
去年の夏に、メロディーと歌詞の原型が出来上がってから、この日に至るまで、
たくさんの方たちのお力とお知恵を受け取って出来た、まさに皆の手作りの校歌です。
特に補習校の今ちゃんと睦さん、そしてピーターにお世話になりました。
末永く愛され、親しまれ、歌い続けてもらえることを、
このドラムジャム母ちゃんは、心より祈っています。
そして、和太鼓や、若柳流日本舞踊、柔道の子供たちも
お祝いの席で、素敵なパフォーマンスを披露してくれました。
上は、日本人小学校の和太鼓チーム。
5年前に、情熱的なお母さんグループが立ち上げた、この補習校、
みるみるうちに大きく膨らんで、たくさんの子供たちが通うようになりました。
先生方をはじめ、運営委員の方々に、厚くお礼申し上げると共に、
創立5周年、心よりおめでとうございます!
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