娘の学校の部活、バスケ部が、香港の年次地区大会に出た。
女子のチームで、小4から小6まで、12人ほどのメンバー。
トンチョンの体育館だったので、午前中の一回戦を見たあと仕事をしに家へ戻り、
お昼ごはんを済ませてから、午後の二回戦目を見に行った。
(一戦目は負け、第二戦は勝った)
すると何があったのか、チームのムードががらっと変わって、重くなっていた。
笑顔もない。 泣いている子もいた。
体育の先生とバスケのコーチ(どちらも香港人の男性)が、泣いている子のなだめ役となっていて、
重い空気のまま始まった試合の中では怪我をした子も出て、涙のシーンが続出。
トンチョンから戻った娘を学校へ迎えに行き、バスケ部に所属しないクラスメートと
近所の広いスポーツフィールドに出て、午後の光をさんさんと浴びながら、遊ばせた。
私も一緒に遊んだ。
雲ひとつない快晴だったので、青空とランタオの山並みがとても美しかった。
友だちのお宅で夕飯をご馳走になって帰宅した娘をベッドに入れてから
今日何があったのかをたずねた。
すると、まるで語り部のように、ディテールも詳しく、ことごとく話してくれた。
要は、小6の部長と小5の副部長が威張り散らして、他のメンバーをのろまな牛だとののしったり
私たちの言った通りに動く、ロボットになってればいい、とか言ったらしい。
ボールも自分たちのグループ内だけでパスし合い、シュートにつなげ、結果として勝った。
一回戦で負けた後だったので、部長たちは次で絶対に勝たなくては、とやっきになっていたのだろう。
娘の話に耳を傾けていると、いいリーダーシップの条件や、
勝つことよりも大事なチームワークの大切さについてとか、
ユーモアのセンスのあるなしでは、受け止め方が違うこととか、
ポジティブなエナジー、スピリットが入っている言い方、接し方など、
えー、そういうことを考えて言うようになったんだなー、と母は驚いた。
勝利の後のチーム写真を撮りたかった母。
でも、まだ泣いてたり怒って入りたがらない子もいて、
下の写真になりました。
この子供たちの心うち、母、あのときは知らず。
いろいろあって、そこから学び育ってゆく子供たち。
うちのおてんば娘も、「9歳の壁」を越えつつ、意識が広がってゆく。
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