キャプテンからの手紙

香港からカナダ、トロントまでは飛行時間16時間以上。 乗り継ぎがあったので、着陸・離陸は2回ずつだった。

8歳の娘は下降時、耳に激しい痛みを感じ、2回とも泣いた。

キャンディーやガムをあげるのだけれど、どうもうまく空気が抜けない–>あせる–>よけい痛い、となる。

まぁ一時的なもので、そうこうしているうちに着陸となるけど、痛みと時間はまったく個人的な感覚のものだ。

香港への出発前に、再び体験するであろう痛みを、心配している様子だった。

そこで、キャプテン(パイロット)にメッセージを書いたら?と提案すると、それはいいね!となり、手荷物に入っていたおりがみの裏に手紙を書いて、スチュワーデスに預けた。

すると、これが効果抜群!ほとんど気圧の変化を感じずに、なんともまぁスムーズな着陸だったこと!

以下は彩の座席に届けられた、カナディアン航空のキャプテンパイロットからの返事の和訳。

Dear Aya,

僕のフライトの乗客となってくれて、ありがとう!

君の手紙から察すると、君は以前にも香港へ飛んだことがあり、普段より急な下降に気が付いたようだね。

香港の管制塔は、全ての飛行機に、空港の真上へ来るまで高度2万フィート(6千メートル)を維持するよう、要求するんだ。 僕たちは管制塔のOKサインが出てから、下降飛行に入ることができる。 だから通常より急な下降になるんだ。

キャビン内の気圧は自動コントロールになっているけど、下降が早いとこれが追いつかない場合もある。 僕は君のために特別気をつけてこれを見ているようにするよ。

キャビンクルーに、鼻をつまんで息をはくやり方を聞いてみるといい。きっと効果があるよ!

心を込めて

キャプテン・ポールより

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