南インド5週間のバックパッカー旅行の最初の1週間を、聖地ティルヴァンナマレイで過ごした後、
夜行寝台バスで、有名な遺跡の都、ハンピへ向かった。
南インドは驚いたことに、隣りの州同士で言語が「全く」異なる。
上はカンナダ語、下はヒンディー語、共通語は英語。
生まれて初めて寝台バスに乗り、大喜び、大興奮の8歳児。
道程約600km、デコボコ道とホーンの音で度々目を覚ましながらも、翌朝ハンピに到着。
14-16世紀のヴィジャナガル朝の王都ハンピには、数多くの宮殿や寺院の遺跡が点在する。
中でもこのヴィッタラ寺院は、完成度の高さと彫刻の密度において郡を抜き、
ヴィジャナガルの最高傑作と言われているそう。
花崗岩の細い円柱は「ミュージックピラー」と呼ばれ、
指で叩くとそれぞれ異なる音程の、透き通った音が出る。
15人が交代して1日24時間、途切れることなく神の御名を唱えるクリシュナ寺院。
中国に伝わって西遊記の孫悟空のモデルになったという説もある、
猿の姿のハヌマーン神への帰依者たち。
ヒンドゥー教には様々な名前、キャラクター、関係性の神様が登場するが、
実はそれらは全て「神」の持つ異なる側面にすぎない。
「物語」とすることで末長く広く伝わるであろう、という昔の賢者の賢い伝道方法だ。
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