香港海洋公園 オーシャンパーク

今年の誕生日、何年か振りにオーシャンパークへ行きました。

目に付いたのは、そこらじゅうに掲げてある自然保護的なメッセージ。

私の目には、この時代の風を受けての苦肉の策?といった印象。

bfe9a85f.jpg

「人類は自己のニーズを満足させるために、海洋を苦しめています」

ed30dc01.jpg

魚の捕りすぎについての教育ビデオもあった。

「捕りすぎると、私たちの子供たちが食べる分がなくなってしまいます」

54deb394.jpg

「地球上には、すべての人のニーズを満たす分があるのに、

人の欲望を満たすには足りません」

bfe56c37.jpg

「希望の種を植えましょう!」

「皆で一緒に世界を変えていきましょう!」

世界的霊長類学者、ジェーングドールの著書「森の旅人」の

原題は、「Reason For Hope」 直訳すると「希望を持つ理由」。

「希望を植えていこう」とうたうオーシャンパークが

去年再び香港を訪れたジェーンを招待したところ、

「イルカのショーをやっているようなところは、いい団体であるわけがない」

と言って、ぴしゃりと断ったことは、大きく報道された。

近代科学の進歩によって、イルカなどの種の社交性、知性のほか、

聴覚によるコミュニケーションや、行動範囲の広さ等がわかって

水族館の水槽に入れておくことが、虐待であるという考え方が

一般にも広まってきている。

動物を使わないサーカス、シルク・ドゥ・ソレイユや

商品開発過程で動物実験をしない化粧品ブランド、ボディーショップ

なども、市場に登場して30年ほど経つ。

江戸時代には徳川将軍が生類憐みの令を出したこともあった。

「お犬様」だけではなく、魚や貝類、鳥、虫類にまで及んだそう。

国民の暮らしの豊かさを示す「国民総幸福度」で有名なブータンでは

王様が、自然破壊をするものを罰する法律を出している。

こうして世論は変わっていく。

色即是空、空即是色。

コメント

タイトルとURLをコピーしました