日にち前後するけれど、ナイアガラの滝のことを書いていなかったので。
グランドキャニオンと合わせて、死ぬまでに必ず行っておきたい場所、と小さい頃漠然と思っていたナイアガラの滝。 こんなに簡単に実現して、ラッキー! 着いたのは金曜の午後。 友だち3人と娘の計5人でEmbassy Suiteホテルの30階、豪華なジャクージ風呂付きスィートルームをとった。 床から天井までガラス張りで、実に素晴らしい景色が目の前に。 夜は9時から花火も上がってすっかりパーティームード。 写真は部屋からの眺め。
翌日は雪で白銀の世界。 ナイアガラの滝の崖の中に600メートルほど細いトンネルが掘ってあって、「滝の中」へ歩いて入っていけるようになっている。 下の写真の右端のところと、滝の中「カーテンの内側の」2つのスポットから、滝を間近に見ることができた。
物凄い量の水がゴーゴーうなり声を轟かせ、どんどん目の前を落ちていく。 それも何歩か前に出れば届いてしまいそうなほんの2,3メートルのところで起きているその様は、まるで別世界、この世のものではないように感じられた。 非日常の光景、私のちっぽけな思いなんてまるっきり寄せ付けない偉大なる力の前に、言葉も無くしばらく立ち尽くした。
滝の上の方も迫力だったなー。 ここもすごく近くまで迫って見える。 特にこの、端っこの落ちる瞬間のところ。
当たり前だけれど、人間のように感情も何もアタッチしていない水は、何も思考せず、何も恐れず、躊躇せず、焦らず、川上から流れてきて、ただその時が来れば53メートル上から真っ逆さまに落ちてゆく。 自然の法則に従って、水の性質を全うしながら延々と流れ、循環してゆく。
滝–> しぶき–> 水蒸気–> 雪–> 雨–> 水-> 川 –> 湖–> 海へと循環するばかりでなく、野菜や果物、飲み水をとなって私たちの体へも入り、血管やリンパ腺を通って心臓へもめぐってくる図をイメージしていたら、すべては一つで永遠に変化し存在し続けると言う真実を抱きしめて震えた。
壮大な自然の中で、私は一体何をそんなに怖がっていたんだろう、と思った。 日常の些細なことでも、そのしっぽをたどっていくと最後に行き着くのは大概死への恐れなんだけど、私もこの水のように、自然の法則の中で永遠に変化を遂げながらしなやかに怖がらずに自分の生を全うしたいなーと思い、今まで気づかずに握り締めていたコントロールのグリップをほどいて、ゆったりと生きようと決めた!
滝のしぶきを浴びながら、感動に震えてすっかり「ハイ」になってる母の隣で、8歳の娘はただマイナス10℃の寒さに震え、「お母さん、もういい加減に行こうーよー」と、ご機嫌ななめ。 母は映画アバターのように鳥の背に乗って崖っぷちから飛び立ちたい心境なのに、、(笑)。
ところで、日本一の高さを誇る称名の滝は、その昔法然が滝の轟音を南無阿弥陀仏という称名念仏の声と聞いたことからその名がついた、と後で母が教えてくれた。 なんとなく、気持ちわかるわ~。
ナムアミダブツ、ナムアミダブツ、、、、、
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